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「冗談にしちゃ笑えないし、本気だったら許せない」
別れようと告げた時の彼女の反応が、それだった。
むしろ僕が冗談だと笑いたい。目の前の彼女は切れ長の目と意志の強そうな長い眉をきりりと吊り上げて、僕の顔を睨みつけていた。
けれど、いくら彼女が凄んだとて、僕の意思は変わらない。変えられはしない。
「本気だよ」
はっきりと告げてやると、彼女は、パニエリモ=ハイクローズは怯んだような表情をした。
少しだけ、少しだけ心が痛んだが、そんなことには頓着しない。僕は、してはいけないのだ。
「もう一度、言うよ。
いいかパニエリモ。僕は君とはもう付き合えない。君は今まで必死になって隠してきたようだけれど、人間の目は容易に誤魔化されない。 
僕はね、魔女なんかとは付き合えないんだよ」
言い終えるや否や、僕の頬に衝撃が走った。





*【剥離】

魔法について話をしよう。
といっても僕自身がそういったことに詳しいわけじゃない。これは私の姉の話なんだけれど、という前置き付きで、パニエリモが僕に話してくれた事があるのだ。
魔法と言うのは、言ってみれば「人を不幸にする力」のことらしい。
魔女たちは他人の持つ幸福を盗み、或いは破棄してしまう。
世界に満ちる「幸福の量」というのは一定量に保たれていて、誰かが幸福になればその分だけ他の誰かが不幸になるという彼女達独自の理論に従って、他人が得ている「幸福」の量を変動させる。
それが魔法という力なのである。


続きエターなった
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